国内外でさまざまな研究が進められている水素ですが、実は毎日のスキンケアにも効果があります。
ここでは、なぜ水素が美肌づくりに効果的なのか、その理由を詳しく解説していきます。
抗酸化作用のほかにも、水素には炎症を抑制する効果や、炎症性サイトカインの発生を抑える働きなど、多様な効果があることが確認されています。
根本的な原因となる活性酸素を除去するはたらきのほか、抗炎症作用もあるため、ニキビなどの炎症も抑えられるといえるでしょう。
水素を吸引することで副交感神経が優位となり、交感神経が優位になりがちな環境を改善できます。
心身がリラックスすることで、自律神経が整い、生活リズムやホルモンバランスを改善。また、代謝が上がることで、滞りがちだった肌のターンオーバーも正常化できるのです。
紫外線などで肌が刺激を受けると、皮膚表面で活性酸素が発生。この活性酸素がチロシナーゼという酵素を活性化させて、メラニン色素を増加させます。
高い抗酸化作用を持つ水素を取り入れることでで、この活性酸素を除去。活性酸素が減少することで、メラニンの増加を抑え、美白に近づけます。
体の細胞を酸化させる活性酸素は、お肌に大切な「コラーゲン」も酸化・硬化させてしまいます。その結果、肌の弾力が低下し、しわやたるみの原因に。
水素には、コラーゲンの酸化を抑え、弾力のある肌を守るため、しわ・たるみを予防することができます。
美肌をつくるためにスキンケアグッズをあれこれ変えているという人も多いと思いますが、肌荒れの根本的な原因は活性酸素です。
活性酸素には善玉活性酸素と悪玉活性酸素がありますが、皮膚にダメージを与えるのは悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)。
この悪玉活性酸素を除去しないと細胞の酸化が進み、スキンケアの甲斐なく美肌が遠のく…という結果になりかねません。
水素研究や情報発信を行う太田成男教授(日本医科大学)によると、「水素にはメラニン生成を促す活性酸素を減らす働きがあるため、シミの改善や予防に有効である」とのこと。
このことは、太田先生が発表した「分子状水素が遺伝子発現を制御するメカニズムの解明」という論文で発表されています。
また、水素の抗炎症作用の学術論文は世界で発表されており、同時に水素は炎症を拡大する炎症性サイトカインを減らすことが確認されています。
炎症性サイトカインとは、体内の炎症反応を促進する働きを持っており、水素吸引を行うことで、この促進する働きを抑えられます。
炎症作用と抗酸化作用の関係性については、まだ明らかとなっていない点もありますが、水素には抗炎症作用があることは確かなのです。
- 論文名:Molecular hydrogen stimulates the gene expression of transcriptional coactivator PGC-1α to enhance fatty acid metabolism(分子状水素が遺伝子発現を制御するメカニズムの解明)[PDF]
- 著者:太田成男(日本医科大学大学院医学研究科細胞生物学分野)ら
- 概要:分子状水素がフリーラジカル連鎖反応に介入し脂質メディエーターを改変、その改変脂質メディエーターが遺伝子発現制御を行うことを解明。その後、抗酸化作用だけでなく、炎症抑制効果、アレルギー抑制効果、細胞死抑制効果、エネルギー代謝促進効果など多様な効果を示す事が明らかにされました。