さまざまな効果を持つ水素。以下に、ダイエット効果が期待できる水素の働きについてまとめてみました。
美容や健康のためにダイエットを心がけているけれど、なかなか効果が出ない…という人は、ぜひ参考にしてみてください。
基礎代謝とは、人間が生きているだけで消費されるエネルギーのこと。この基礎代謝が高いほどダイエット効果が出やすくなります。
しかし、食生活の乱れ・運動不足・ストレスなどによって活性酸素が増えると血液がドロドロ状態になり、血流が低下。栄養が細胞に届きにくくなり、基礎代謝がダウンしてしまいます。
そんなドロドロ血液を解消する効果を持つのが水素です。水素は高い抗酸化力で活性酸素を除去し、血液をサラサラにして基礎代謝をアップ。太りにくく痩せやすい体質へと導いてくれます。
便秘が原因でダイエットを試みる方もいることでしょう。水素吸引には、自律神経を整えるはたらきがあるため、自律神経と深く関わる腸機能にも作用します。
交感神経が優位に傾きがちな環境を、水素吸引によって副交感神経を優位にするリズムを作ることで、自律神経のバランスが取れるといえます。
その結果、ストレスが軽減され、精神的な理由での便秘にも効果を発揮。水素吸引によって自律神経を整えることで腸の動きも活性化し、便秘の改善にもつながるのです。
血液がドロドロになると体内に余分な水分・毒素・老廃物が蓄積し、代謝だけでなく腸内環境も悪化。ダイエットの大敵であるむくみや便秘が起きやすくなります。
体内の余分なものの排出を促すことをデトックスと呼びますが、水素にもその効果あり。
水素を取り入れるとドロドロ血液が解消され、体内の循環が正常化。体内の老廃物が排出されて内臓機能も回復、むくみや便秘の解消にもつながるというワケです。
ダイエットの妨げとなる基礎代謝の低下。その原因のひとつとされているのが活性酸素です。
体内のエネルギー生産所であるミトコンドリアは、糖や脂質を使ってATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー源を作り出していますが、実は副産物として活性酸素も作り出しています。
そして、そのうちの一部が悪玉活性酸素になり、体内の抗酸化作用で除去できなくなるとミトコンドリアの機能がダウン。基礎代謝が下がり、ダイエットしにくい体質になってしまうというワケです。
ストレスの原因となる自律神経は、腸と密接な関係があり、お互いに影響を受け合います。
腸内細菌のバランスが整うことで自律神経は整い、逆に自律神経のバランスが整うことで腸のはたらきも良くなります。
また、最近の研究で腸は脳と直接的なつながりがある可能性が出ていることから、脳疲労によって腸のはたらきも鈍化する傾向にあります。
そこで水素吸引によって自律神経のバランスを整え、脳疲労を回復させることで、腸のはたらきも活性化するということなのです。
水素のダイエット効果については、日本医科大学の太田成男教授らの行った実験で検証されています。
この実験では『中性脂肪・血糖値の高い肥満のマウスに水素水を飲ませたところ、同じだけ食べても飲んでも体脂肪・血中中性脂肪値・血糖値が下がる』ことが分かっています。
また、『水素水を飲ませるとエネルギー代謝を活発にするホルモンFGF21の分泌が促進される』ということも報告されています。
- 表題:Molecular Hydrogen Improves Obesity and Diabetes by inducing Hepatic FGF21 and Stimulating Energy Metabolism in db/db Mice(分子水素は糖尿病マウスにおいて肝臓のFGF21の誘導およびエネルギー代謝を促進することにより肥満および糖尿病を改善する)
- 著者:N. Kamimura, K. Nishimaki, I. Ohsawa and S. Ohta(日本医科大学、東京都健康長寿医療センター)
- 概要:分子水素は酸化ストレスで起こる疾患に有効である事が知られているが生体内における水素の挙動の詳細は不明であった。本研究においてはまず初めに肝臓のグリコーゲンが水素水投与後の水素を蓄積することによって、短期に少量ずつ水素を与えたときに諸疾患モデルにおいてなぜ有効な作用が得られるかを示し、ついでレプチン受容体が欠損したdb/db肥満マウスを用いて自由摂取させた水素水の抗2型糖尿病効果を示した。水素はエネルギー代謝を刺激し、肥満、2型糖尿病、メタボリックシンドロームを改善する作用があることが示唆された。
- 表題:太田成男のちょっと一言「水素のダイエット効果」
- 著者:太田成男教授
- 概要:水素が抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用のほかに、エネルギー代謝促進効果とくに脂肪燃焼促進効果があることがわかってきたことを示唆。